度が過ぎちゃ迷惑だぜ

「そりゃお前、ほら友達と御飯するけどさ、時間的に多分帰れぬ筈だから」電車は?「終電過ぎてるよ、無理やろ?」タクシー!

「勘弁、超遠い家だぜ?どれ位メーターが回るやら不安。財布、空っぽになる事、間違いねーわ」私は出すわ!

「外泊程度で大袈裟な。不倫か何かと焦ってね?」大丈夫、違う!「絶対嘘だ、すっげぇ動揺が顔に出てっから」

うぅ、じゃあ黙って待つべき?「当然。俺がすれば咎めるのも無理ねーけど、無実だぜ」本当?信じてOK?

「勿論。つかさ、いま迄自分そーゆー事やった覚えがありません」前はなくとも、これからの可能性も。

「バカ!心配性も度が過ぎちゃ迷惑だぜ?」えー。「とりあえず、落ち着こう。今度、二人でディナーへ行く約束、忘れた?」ううん。「ならそれを楽しみに、やり過ごそうぜ?」

不可能。「ここまで説得しても、駄目な訳?」心から安堵出来る日まで。